セクレトーム(secretome)とは、細胞が細胞外へ分泌する生理活性物質の総称です。成長因子、サイトカイン、エクソソームなどの細胞外小胞、タンパク質、脂質などが含まれ、細胞間の情報伝達や組織の修復・恒常性の維持に関わることが報告されています。
主な構成成分
代表的な成分として、HGF(肝細胞増殖因子)やVEGF(血管内皮増殖因子)などの成長因子、各種サイトカイン、miRNAを内包するエクソソーム、各種タンパク質・脂質が挙げられます。これら多様な因子が単独ではなく相互に作用すること(パラクライン効果)が、セクレトームが研究領域で注目される理由とされています。
セクレトームと「セクレトームエキス®」の違い
「セクレトーム」は細胞が分泌する因子群そのものを指す概念で、培養上清液(細胞を培養した際の上澄み)の中に含まれます。一方、当社の「セクレトームエキス®」は、培養上清液からアンモニアや乳酸などの不純物を除去し、有用な分泌因子を濃縮・規格化した化粧品原料・研究用試薬です(詳しくは「セクレトームエキス®とは何ですか?」)。
注目される背景と、評価のポイント
幹細胞(間葉系幹細胞など)由来のセクレトームは、再生医療研究や化粧品分野で注目されています。ただし「セクレトーム」はあくまで概念であり、由来細胞・培養条件・精製の有無によって、含まれる成分や品質は製品ごとに大きく異なります。原料・素材として比較する際は、HGF等の定量規格、アンモニア・乳酸などの不純物管理、安全性試験データといった客観的な指標で評価することが重要です。