パラクライン効果とは、細胞が分泌する生理活性物質(成長因子、サイトカイン、エクソソーム等)を介して、同一組織内の近傍に存在する他の細胞に作用する細胞間シグナル伝達の一形態である。
幹細胞研究の分野において、移植された幹細胞の機能は、細胞自体が目的の組織に分化・生着すること以上に、細胞から分泌される因子群(セクレトーム)が周囲の組織環境に作用するパラクライン機構による影響が大きいことが報告されている。この知見は、細胞本体を使用せず、培養上清液や分泌因子を用いた新たな研究アプローチの理論的基盤となっている。
英語表記Paracrine Effect
参考文献
- Caplan AI, Dennis JE. Mesenchymal stem cells as trophic mediators. J Cell Biochem. 2006;98(5):1076-1084.