エクソソーム(Exosome)は、ほぼすべての細胞から分泌される直径30-150nm程度の脂質二重膜構造を持つ細胞外小胞(Extracellular Vesicles: EV)の一種です。
構造と機能
内部には分泌元細胞に由来するmiRNA(マイクロRNA)やタンパク質が含まれており、これらを別の細胞へ運ぶことで細胞間の情報伝達を担うことが報告されています。
幹細胞由来エクソソームの注目領域
特に間葉系幹細胞由来のエクソソームは、抗炎症作用や組織修復メカニズムへの関与が研究領域で注目されており、培養上清液に含まれる重要な構成要素の一つです。
国際標準ガイドライン
国際細胞外小胞学会(ISEV)が定めるMISEV2023ガイドラインに準拠した品質評価が国際標準となっています。エクソソームマーカー(CD9、CD63、CD81等)の確認、NTA法(ナノ粒子トラッキング解析)等による定量評価が品質基準として広く用いられています。
課題
エクソソーム単独の単離精製は技術的に難しく、培養上清液からの精製プロセスや定量評価の標準化が研究領域における課題となっています。