間葉系幹細胞(MSC)

間葉系幹細胞(MSC: Mesenchymal Stem Cell)とは、骨髄、脂肪、臍帯、歯髄などの間質組織に存在する多分化能を持つ体性幹細胞の一種である。

学術界(国際細胞遺伝子治療学会:ISCTなど)においては、これらの細胞が体外増殖後に厳密な幹細胞の定義をすべて満たすわけではないことから、より適切な呼称として「間葉系間質細胞(Mesenchymal Stromal Cell)」と表記することが推奨されている。本用語集では、国内外の一般的な認知度に基づき「間葉系幹細胞(MSC)」と表記しつつ、その学術的な定義議論を包含して解説している。

MSCは、特定の表面マーカー(CD73, CD90, CD105陽性、CD34, CD45等陰性)を発現し、プラスチック付着性と三系統分化能(骨、軟骨、脂肪)を持つ細胞として定義される。自己複製能よりも、多様な生理活性物質(成長因子、サイトカイン、エクソソーム等)を分泌することで近隣細胞に作用する「パラクライン効果」が、再生医療研究における主要なメカニズムとして注目されている。

英語表記Mesenchymal Stem Cell / Mesenchymal Stromal Cell (MSC)

参考文献

  1. Dominici M, et al. Minimal criteria for defining multipotent mesenchymal stromal cells. The International Society for Cellular Therapy position statement. Cytotherapy. 2006;8(4):315-317.

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