歯髄、臍帯、骨髄などの間葉系幹細胞と何が異なるのでしょうか?

ヒト由来の間葉系幹細胞(MSC)には、脂肪由来(ADSC)、骨髄由来(BMSC)、歯髄由来(DPSC)、臍帯由来(UC-MSC)など、各細胞源にはそれぞれ強みがあり、細胞源による優劣は、マーケティング的な意味しかもちません。

骨髄由来幹細胞(BMSC)

最も古くから研究されており標準的な細胞源ですが、採取に骨髄穿刺が必要で侵襲性が高く、加齢に伴い細胞数が減少する傾向があります。

臍帯由来幹細胞(UC-MSC)

出産時に採取される若い細胞ソースで、増殖能が高い特徴があります。一方、産婦人科医療機関との連携が必要で、採取時期に制約があります。

歯髄由来幹細胞(DPSC)

抜去歯(親知らず・乳歯)から採取される細胞で、神経系細胞への分化能が報告されています。ただし、採取機会が限定的です。

脂肪由来幹細胞(ADSC)

形成外科領域で確立された低侵襲な吸引脂肪採取により、健康な成人ドナーから安定的に多く採取できます。供給が安定しているため培養上清液(セクレトーム)の原料として実用的で、当社もこの脂肪由来幹細胞を採用しています。

各細胞源にはそれぞれ強みがあり、どの源が適しているかは用途によって異なります。また、細胞源の優劣だけが強調されがちですが、実際の品質は採取後の精製・規格化や管理体制に大きく左右されます。当社は、アンモニアの管理やHGFの規格化など、客観的な品質管理を重視しています。

関連用語

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参考文献

  1. Pittenger MF, et al. Multilineage potential of adult human mesenchymal stem cells. Science. 1999;284(5411):143-147.
  2. Wang HS, et al. Mesenchymal stem cells in the Wharton's jelly of the human umbilical cord. Stem Cells. 2004;22(7):1330-1337.
  3. Gronthos S, et al. Postnatal human dental pulp stem cells (DPSCs) in vitro and in vivo. Proc Natl Acad Sci U S A. 2000;97(25):13625-13630.

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