ヒト由来の間葉系幹細胞(MSC)には、脂肪由来(ADSC)、骨髄由来(BMSC)、歯髄由来(DPSC)、臍帯由来(UC-MSC)など、各細胞源にはそれぞれ強みがあり、細胞源による優劣は、マーケティング的な意味しかもちません。
骨髄由来幹細胞(BMSC)
最も古くから研究されており標準的な細胞源ですが、採取に骨髄穿刺が必要で侵襲性が高く、加齢に伴い細胞数が減少する傾向があります。
臍帯由来幹細胞(UC-MSC)
出産時に採取される若い細胞ソースで、増殖能が高い特徴があります。一方、産婦人科医療機関との連携が必要で、採取時期に制約があります。
歯髄由来幹細胞(DPSC)
抜去歯(親知らず・乳歯)から採取される細胞で、神経系細胞への分化能が報告されています。ただし、採取機会が限定的です。
脂肪由来幹細胞(ADSC)
形成外科領域で確立された低侵襲な吸引脂肪採取により、健康な成人ドナーから安定的に多く採取できます。供給が安定しているため培養上清液(セクレトーム)の原料として実用的で、当社もこの脂肪由来幹細胞を採用しています。
各細胞源にはそれぞれ強みがあり、どの源が適しているかは用途によって異なります。また、細胞源の優劣だけが強調されがちですが、実際の品質は採取後の精製・規格化や管理体制に大きく左右されます。当社は、アンモニアの管理やHGFの規格化など、客観的な品質管理を重視しています。