ワーキングセルバンク(WCB: Working Cell Bank)とは、マスターセルバンク(MCB)から一定の条件下で継代・増殖させ、分注・凍結保存した細胞群を指します。
実際の製造(培養上清液の採取や細胞製品の精製)において、直接的な「原材料」として使用される細胞のストックです。再生医療等技術やバイオ医薬品の製造においては、MCBから毎回製品を作るのではなく、一旦WCBを作製し、そこから製品ロットを立ち上げる「2段構えのバンクシステム」が推奨されています。これにより、MCBの枯渇を防ぐとともに、長期間にわたり継代数が一定の細胞を使用できるため、製造ロット間の差異を最小限に抑え、品質を安定させることが可能になります。WCBの作製にあたっては、MCBと同様に、無菌試験、マイコプラズマ否定試験、外来性ウイルス試験などの厳格な品質試験が行われ、その特性が維持されていることが確認されます。
英語表記Working Cell Bank (WCB)
参考文献
- ICH Q5D. Derivation and Characterisation of Cell Substrates Used for Production of Biotechnological/Biological Products. International Conference on Harmonisation. 1997.