ホーミング効果とは、細胞や微小粒子が血流等に乗って体内を移動し、特定の組織や炎症・損傷部位へ特異的に集積する現象を指します。
本来は白血球などの免疫細胞が感染部位に集まるメカニズムとして知られていますが、間葉系幹細胞(MSC)や、そこから分泌されるエクソソーム等の細胞外小胞にも同様の性質があることが報告されています。損傷部位から放出される特定のケモカイン(SDF-1等)やサイトカインの濃度勾配を感知し、受容体を介して遊走・接着すると考えられています。この特性は、再生医療研究において、必要な部位へ集中的に作用を届けるための重要なメカニズムとして注目され、ドラッグデリバリーシステム(DDS)への応用研究も進められています。
英語表記Homing Effect
参考文献
- Karp JM, Leng Teo GS. Mesenchymal stem cell homing: the devil is in the details. Cell Stem Cell. 2009;4(3):206-216.