乳酸(Lactate)は、細胞のグルコース代謝(解糖系)の過程で産生される代謝副産物です。
哺乳類の細胞培養においては、培地中のグルコースの大部分が乳酸に変換されることが知られています(Warburg効果)。乳酸が培養液中に過剰に蓄積すると、pHの低下を引き起こし、細胞増殖速度の低下や代謝阻害を招きます。アンモニアと並ぶ、細胞培養における代表的な代謝阻害因子のひとつであり、培養上清液を精製するプロセスにおいて確実な除去が求められます。
そのため、乳酸濃度を定量して規格値以下に管理することは、培養上清液の品質を客観的に示す指標のひとつとなります。当社では、アンモニアと乳酸の両方を定量管理する独自の浄化技術を採用しています。
英語表記Lactate in Cell Culture
参考文献
- Cruz HJ, et al. Metabolically optimised BHK cell fed-batch cultures. Enzyme Microb Technol. 2000;27(1-2):43-52.
- Lao MS, Toth D. Effects of ammonium and lactate on growth and metabolism of a recombinant Chinese hamster ovary cell culture. Biotechnol Prog. 1997;13(5):688-691.