羊膜由来幹細胞(AM-MSC: Amniotic Membrane-Derived Mesenchymal Stem Cell)とは、胎児を包む卵膜の最も内側にある「羊膜」から採取される間葉系細胞である。
学術界では「羊膜由来間葉系間質細胞」とも表記される。出産時の付属物から得られるため、ドナーへの身体的侵襲がない非侵襲的な細胞源である。
羊膜自体が免疫寛容(母体が胎児を異物として排除しない仕組み)において重要な役割を果たしていることから、AM-MSCも強力な免疫調節作用や抗炎症作用、さらには低い免疫原性を持つことが報告されている。また、胎盤由来の組織であるため細胞の供給量が豊富であり、高い増殖能を維持している。再生医療における炎症性疾患の治療や、組織修復の新たな細胞ソースとして研究が進められている。
英語表記Amniotic Membrane-Derived Mesenchymal Stem / Stromal Cell (AM-MSC)
参考文献
- Parolini O, et al. Isolation and characterization of cells from human term placenta: outcome of the first international Workshop on Placenta Derived Stem Cells. Stem Cells. 2008;26(2):300-311.