アンモニア(NH₃)

細胞培養においてアンモニア(NH₃)は、細胞がエネルギー源としてグルタミンなどを代謝する過程で産生される代表的な老廃物です。

培養液中にアンモニアが一定以上の濃度で蓄積すると、細胞の増殖が阻害されたり、成長因子などの有用な生理活性物質の分泌が低下したりすることが科学的に報告されています。そのため、細胞の健全な状態を保つ培養過程において、適切な培地交換は必須とされています。一般的な回収工程で得られる「未処理の培養上清液」の中には、有用成分だけでなく、こうした細胞由来のアンモニアが含まれているのが通常です。しかし、研究用素材や化粧品原料として使用する場合、品質の観点からは代謝老廃物であるアンモニアが残留していることは推奨されません。高品質な素材として実用化するためには、アンモニア等の不純物を取り除く精製工程が重要となります。

英語表記Ammonia Nitrogen

参考文献

  1. Schneider M, Marison IW, von Stockar U. The importance of ammonia in mammalian cell culture. J Biotechnol. 1996;46(3):161-185.

上部へスクロール