初代培養とは、動物の生体組織(皮膚、脂肪、臓器など)から酵素処理や機械的処理によって細胞を分離し、体外環境(培養皿など)で最初に増殖させる培養工程を指します。
初代培養で得られた細胞は、生体内に存在していた時の機能や性質(タンパク質発現パターンなど)を比較的忠実に保持しているという利点があります。一方で、様々な種類の細胞が混在した不均一な集団になりやすいことや、寿命が短く増殖回数に限界がある(ヘイフリック限界)という課題もあります。そのため、より均一で安定した細胞株を得るために、初代培養の後に細胞を新しい培養容器に移し替える「継代培養」が行われ、マスターセルバンクの構築へと繋がります。
英語表記Primary Culture
参考文献
- Freshney RI. Culture of Animal Cells: A Manual of Basic Technique and Specialized Applications. 7th ed. Wiley-Blackwell; 2016.