ゼノフリー(xeno-free、「xeno」はギリシャ語で「異種の」を意味する)とは、細胞培養システムにおいて、対象となる細胞種とは異なる動物種に由来する成分を完全に排除した設計を指す。
ヒト細胞(間葉系幹細胞等)の培養においては、ウシ胎児血清やブタ由来トリプシンなど「ヒト以外の動物由来成分」を一切使用しないことを意味する。ゼノフリー化の主な目的は、異種タンパク質の細胞への取り込みによる免疫原性(アレルギー反応)の誘発リスクの低減と、未知の動物由来ウイルスやプリオン等による感染症伝播リスクの排除である。これにより、細胞療法や化粧品原料製造の際のトレーサビリティと安全性のエビデンスが向上すると報告されており、再生医療関連製品のガイドラインにおいても推奨される方向性となっている。なお、ヒト血清等のヒト由来成分は含まれる場合がある。
英語表記Xeno-Free
参考文献
- Burnouf T, et al. Human platelet lysate: Replacing fetal bovine serum as a gold standard for human cell propagation? Biomaterials. 2016;76:371-387.